元メジャーリーガー岩村明憲による打撃解説
元メジャーリーガー岩村明憲による打撃についての総合的な解説です。
てこの原理を意識する
ヘッドの走らせ方についてはてこの原理を意識し、インパクト時にグリップの位置をあまり動かさずにヘッドを走らせるとスイングスピードが上がると説明しています。
インパクトの際も手首が前に動き続けてしまうとかえってヘッドが走らなくなります。
インパクトの直前で一瞬腕を止めるイメージをして手首を返せるようにしましょう。
押し手で押し込む
インパクト時の上の手の押し込みについても強調しています。
引っ張りも流し打ちも上の手で最後に押し込むと力強い打球になるようです。
これは元マイナーリーガー根鈴雄次も同じように述べています。
上半身の強いアメリカ人だからという考えもありますが、日本人でも強い打球を打つためには同じことでしょう。
むしろインパクト時に手首に力が入っていないと速球に押し負けてしまい、打球は飛びません。
体幹にも力を入れてインパクト時に体全体で押し返せるように心がけましょう。
ただし打球を上げるためにはヘッドを下げることについて、これは本当にパワーがないとフライアウトになってしまいますので、自身のパワーを考慮する必要があります。
前足に体重移動する
スラッガーはおしなべて打ち終わった時に後傾しているため、体重を軸足に乗せたままスイングしているのではないかという点については、一旦踏み込み足に体重を載せた上でインパクト時に再度後ろに戻すとしています。
前に載せないとボールに力が伝わらず、再度後ろに戻さないとバットの軌道が上向きの回転になりません。
長打を打つには理に適った打ち方でしょう。
トップの作り方も大切
トップを作る際は引き手が8割程度伸びるようにすると押しての肘が90度になり、自然な形でスイングに入ることができます。
さらに前足を踏み込んでいく際に腕はまだトップの位置へ引き続け、ねじれを作ることで大きなパワーが生まれます。
トップを作る直前に前足を踏み込み始めるということを意識しましょう。
この他日本とメジャーの違いについても述べられていて、日本で野球を教わっただけでは知ることができない世界を知ることができます。
元メジャーリーガーならではのお話です。
(2018年1月30日 qoonin TVより)