後ろの肘を上げるメリット
前側の腕の脇を締めるか開けるかについては議論の余地がありますが、後ろの腕の脇を締めて打つという点は共通認識であると思います。
しかし、後ろの腕の脇を締めるのはインパクト時であり、トップを作った際に開いているバッターも多いです。後ろの脇を開けるメリットは何でしょうか。
肩甲骨の寄せにより捻転差が生じる
後ろの脇を開け、肘を上げると、トップを作った際に肩甲骨が背骨に寄り、捻転差とそれを戻すエネルギーが発生するため、スイングスピードが若干早くなることが考えられます。
トップの位置が高くなるため位置エネルギーが大きくなる
また、肘を上げると手首の位置も上がるため、トップの位置が低くなりません。
インパクト時はアッパースイングの打者でもインパクトの手前までは重力も使ってバットを振り下ろすため、トップの位置でバットが下がっていないということは位置エネルギーが大きくなるということです。
位置が高すぎても振りづらくなって悪影響ですが、少なくともストライクゾーンの高めいっぱいよりもトップの位置が高くないと、高めのボールに対して十分なスイングスピードが生まれません。
力が入りづらいのであればやめるべき
理論的にはフライングエルボーの方がより大きなパワーが生まれますが、人によって筋肉の付き方や体の柔らかさが異なるため、肘を上げないほうが力が入るという人もいます。
合う合わないを見極めることも大切です。
(2018年9月20日 JBS武蔵より)