元DeNA井手正太郎による打撃解説~ワレのタイミングは2.5~
バッティングにおいてワレができていないと間が取れず、ストレートは打ち返せても変化球に対応することができません。
変化球が来た際にタイミングが取れず、凡打するか、ボール球にバットを止めることができず、空振りしてしまいます。
ここでは元プロの井手正太郎がワレを作るフォームについて説明しています。
1,2,3ではなく、1,2,2.5,3でタイミングを取る
バッティングのタイミングの取り方は「1,2,3」が一般的ですが、間を取るためには「1,2,2.5,3」で取る必要があると説明しています。
いわゆる「1,2の3」でのタイミングの取り方です。
この2.5のタイミングの時にワレができていると変化球への対応だけでなく、ストレートに対しても力強く打ち返すことができます。
ワレは軸足で片足スクワットするイメージ
ワレを作る際は軸足をその場にキープしたまま、踏み込み足だけ先に投手側に動かします。
この時、軸足を伸ばしたままにすると軸足も投手側に倒れてしまいます。踏み込み足の動きと連動して、軸足の膝を少し曲げるようにすると軸足の位置をキープできます。
軸足の膝を曲げる際は真っ直ぐ下に曲げることが大事です。
膝が内側や外側を向いてしまうとそこからエネルギーが逃げてしまいます。
片足スクワットのイメージという説明があったのは、膝を真っ直ぐ曲げるというニュアンスも含むものと考えられます。
軸足をあえて踏み込み足に送り込まないイメージ
スイングの際に軸足の膝を踏み込み足の裏にくっ付けるようなイメージで軸足を回すと指導された人もいると思います。
しかし、ここではあえて軸足の膝を置き忘れるイメージという説明がされています。
このイメージだと変化球が来た際に前に突っ込み過ぎず、適度に泳いだ感じで打ち返せるとのことです。
しかし、その後の説明にある通り井手氏は来た球を打つタイプであり、配球を読むタイプではありません。
ストレートはしっかり打ち返し、変化球は泳いで打つと割り切っていることから、一部のバッターのみに当てはまる打ち方と言えるでしょう。
とはいえ、軸足の膝をしっかり残すことできちんとした形のワレを作ることができます。
軸足の回転が不十分にならない範囲で、軸足の膝を残すイメージを持つのがよいでしょう。
(2019年6月4日 トクサンTVより)