ステップする際の3つの注意点
バッティングにおいても、ピッチングにおいても体重移動は重要ポイントであり、マスターが難しいところです。
ここではバッティングのステップにおける3つの注意点に言及しています。
地面からの床反力を用いて横移動する
ステップする際には程度の差こそあれ、捕手側から投手側に骨盤を移動させますが、この動きからスイングにスムーズに入ることによってスイングの勢いを加速させることができます。
さらに骨盤移動する際に軸足を少し踏み込むことで地面からの床反力を得ることができ、スイングにもう少しスピードを与えることができます。
骨盤移動の際の注意点としては、必要以上に大きく体を動かさないことです。
目線がぶれるとボールをミートしづらくなります。
そのため顔の動きが少なくなり、かつスイングにエネルギーを与えられる体重移動することが大切です。
回転時に踏み込み足を伸ばす
回転する際は軸足の内旋を踏み込み足で受け止めることで行き場を失ったエネルギーが回転へと繋がっていきます。
この時、踏み込み足を曲げてしまうとそこからエネルギーが逃げてしまい、力強いスイングをすることができません。
軸足のエネルギーを逃がさないように踏み込み足は伸ばして打つようにしましょう。
ただし、踏み込み足側の股関節まで伸ばしてはいけません。
軸足側の股関節に溜めたエネルギーを、踏み込み足側の股関節に移すようなイメージでスイングしますが、股関節が伸びてしまうとエネルギーを溜めることも受け止めることもできません。
伸ばすのは踏み込み足だけで、股関節は伸ばさないように心がけましょう。
軸足をしっかり回す
前述のとおり、軸足を回転させたエネルギーを踏み込み足で受け止めて上半身の回転に繋げていくため、軸足をしっかり回転させないとスイングスピードが上がりません。
軸足をその場で回転させるという考え方と、踏み込み足につけるようにスライドさせながら回転させるという2つの考え方がありますが、回転させるという点では共通しています。
素振りの時から軸足の回転を意識してスイングすることを心がけましょう。
(2019年7月22日 JBS武蔵より)