元プロ中村紀洋が教えるバッティングの基本3ポイント
ホームランアーチストとして有名な元プロ中村紀洋が中学生に対して、バッティングの基本3ポイントを指導しています。
そして指導前後で打撃力が大きく変化しています。
グリップをしっかり握る
インパクトまでは無駄な力を入れず、脱力することでスイングスピードが上がりますが、インパクト時にはしっかり力を入れないとボールの押す力に負けてしまいます。
軟式や硬式の変化球であれば力を入れなくてもスイングスピードがあればある程度飛びますが、硬式の速球に対してインパクト時に力が入らないとボールの力に負けてしまい、外野に飛ばすことも困難です。
インパクト時にしっかり力を入れてボールに押し負けないように、グリップをきちんと握ることが大切です。
現在では押し手でしっかり押すことが大切と考えられています。
そのため、引き手側はスイングしやすいように小指や人差し指はあまり握らなくても人それぞれでいいかもしれません。
スムーズにバットを出せるような力の入れ方を各自見つければ問題ありません。
しかし、押し手側は5本指でしっかり握るようにしましょう。
軸足をしっかり回す
軸足を回すことで軸足のパワーを生かすことができます。
さらに軸足を回さないと腰を十分に回すことができません。
そのため、軸足をきちんと回すようにしましょう。
上手く回せない人は軸足の膝を踏み込み足の膝に入れるようなイメージをすると上手く回せます。
軸が安定しないと回転はぶれますので、軸足はその場で回す必要があります。
しかし、パワーを踏み込み足側に送り込まないと体重をボールに乗せることができません。
軸足をその場で回転させた後は、踏み込み足側に軸足を動かしても問題ありません。
ただし、あくまで回転させた後になります。
肘を背中側に入れない
押し手側の肘を背中側に入れてしまうと、ヘッドが遠回りして振り遅れ、ミスショットにつながります。
中村はダウンスイング型ですが、アッパースイングでもヘッドの遠回りは避けなければいけません。
ヘッドはあくまで押し手側の上腕付近から出すイメージです。
そのために、押し手側の肘は背中側ではなく捕手側に引くようにしましょう。
背中側に動かした方が打ちやすいという場合は肘を動かすのではなく、上半身を捻じることでドアスイングを回避できます。
ただし上半身を捻じる場合でも捻じり過ぎは禁物です。
投手側から見てバットのグリップが上半身で隠れない程度で捻じれをとどめる必要があります。
(2019年9月2日 N's styleより)