Youtube動画からバッティングフォームを学ぶ

Youtubeにアップされているバッティングフォームに関する動画に解説を加えて紹介していきます。

令和スイング~リストを使ったアッパースイングで誰でもホームラン~

フライボール革命によってアッパースイングが受け入れられるようになってきましたが、スイングスピードが不十分なままアッパースイングをしても外野フライを量産するだけになってしまいます。

しかし、手首の返しを上手く行うことで簡単に外野オーバーの打球を打てるようになるようです。

令和の始まりにたどり着いた理論のため「令和スイング」命名しています。

 

なお、この動画は芸人野球チームに所属する選手が紹介していますが、ご本人は地方とはいえ大学野球で全国大会出場経験のある方ですので、ある程度理に適っていると言えるのではないでしょうか。

芸人が作った動画のため途中でトークが入って再生時間が長くなっていますが、要点を搔い摘みながらご覧ください。

 

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(2019年4月18日 GATTINチャンネル)

腰は回さないイメージ

体を開くと外角が打てず、ボールの力に負けるため、インパクトまで腰を回さずに打つとしています。

ただしこれはあくまでイメージです。

実際の打席でインコースが来たら開き気味で打つ必要がありますし、外角球でもインパクトの手前から腰を回してスイングを加速させる必要があります。

しかし、イメージとして体を開かないために腰を回さないようにするというのはいい例えでしょう。

 

ボールを捉えるポイントは軸足の前と言っていますが、これもイメージの話で、実際は踏み込み足の前あたりになると思います。

いずれにせよ、体の幅の中でボールを捉え、パワーを十分に伝えることをイメージすることが大切です。

バットを下から出してもヘッドは立てる

フライボール革命と同じようにバットを下から出しますが、ヘッドが寝たままだとポップフライが多くなります。

そこでミート率を上げるべく、日本人に過去の指導で染みついているヘッドを立てて打つということをします。

インパクトの手前で手首を返すとヘッドが立ち、ボールの下をこすりにくくなるというわけです。

練習方法としては逆手でスイングすると、インパクト時に自然に手首が返る感覚が身に着きます。

 

ただし、手首を返すというのはアメリカとは異なる考えで、ボールをこねて打ってしまうリスクを孕みます。

引っ張り方向ではなくセンター方向へ返すイメージが大切です。

動画内でも上から叩いて手首を返すとこねてしまうと説明されていますので、軌道を確認しながらスイング練習することが大切です。

また、いい当たりが打てない場合は手首の返しを抑えめにしてもいいでしょう。

ヘッドの重さを利用して、てこの原理で打つ

野球のバットはヘッドが重く作られていますので、ヘッドの重さを上手く利用すると軽いスイングでもボールに力が伝わります。

そのためにテイクバックでヘッドの返しができるように、トップを作る際にヘッドは頭の上に残して手首を伸ばさない状態を作り、そのままヘッドを体側に落としてきてインパクト時に返しています。

これでインパクト時に大きな力と鋭いスイングスピードが生まれます。  

縦振りで素振りする

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(2019年5月4日 GATTINチャンネル)

 

続いて令和スイング初心者の方による素振り動画です。

手首の返しを意識してスイングしていますが、よく見るとバットは縦回転で振っています。

これはいわゆる縦振りで、ボールを打ち上げる際に重要なフォームになります。

フライボール革命は縦振りのスイングですので、フライボール革命から派生している令和スイングも同様に振る必要があります。

センターから逆方向を意識しながら縦回転のスイングをしましょう。

この動画の要点は

・体を開かずに縦振りする

・手首の返し

・力を入れずにふにゃふにゃと打つ

・フォロースルーを行う

です。

1つ1つ確認しながら、素振りしていきましょう。

 

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(2019年5月1日 GATTINチャンネル)

ゴルフスイングをイメージする

今までアッパースイングをしたことがない人にとっては頭でイメージしても、実際にバットを下から出すスイングをすることは簡単ではありません。

その場合はゴルフスイングをイメージしてください。

ゴルフスイングのように低めの球を持ち上げるイメージを染み込ませ、徐々にストライクゾーンを打つように軌道を変えていくと、令和スイングに近づいていきます。

テニスのフォアハンドをイメージする

野球はボールを体の前より投手寄りで捉えますが、テニスは体の横で捉えます。

バットを下から出す場合、体の横で捉えたほうが打ちやすくなりますので、テニスのフォアハンドの意識も有効です。

体の横(正面)で捉え、インパクト時に手首を返せるようにイメージしましょう。

軸足の送り込みを行う

動画内で言及されていませんが、ボールを軸足の前で捉えるイメージをすると、インパクトの瞬間に軸足が投手方向に回るようになります。

これによりスイングスピードが上がり、軸足側にバリアを作ってボールの力に負けないスイングができるようになります。

腰を回さないイメージですが、実際はインパクト時に軸足を回転させ、下半身の力を生かせるようにスイングしましょう。

硬式実打

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(2019年5月30日 GATTIN チャンネル)

 

その後、金城さんご本人による硬式実打動画がアップされました(上記動画の終盤部分です)。

ご本人の頭の中のイメージは令和スイングだと思いますが、実際のフォームは普通のスイングとあまり変わらないように見えます。

令和スイングはあくまでイメージであり、実際はポイントを大きく後ろにしたり、手首を極端に返したりはしないようです。

ただ、打球を上げるということについては有効のようです。

復習

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(2019年5月22日 GATTINチャンネル)

 

こちらは子供への指導風景ですが、相手が子供であるがゆえに1つ1つわかりやすく説明されています。

体を開かず、下からバットを出してヘッドを走らせるといった令和スイングのエッセンシャルがまとめられていますので、シンプルに理解したい場合はこちらをご覧ください。

動画の終わりにある前後左右からのスイング風景も細かな部分の確認に役立つでしょう。