遠くへ飛ばすにはフォロースルーを大きく
どちらかと言えばアベレージヒッタータイプの高木豊が、遠くへ飛ばすためには振幅を大きくすべきと宮川理論を用いて説明しています。
宮川理論とは?
宮川理論という考え方を簡単に紹介していますが、端的に言うと飛距離をアップさせるための1つの考え方です。
ここでは振幅、つまりフォロースルーを大きくということに言及しています。
そして、フォロースルーを大きくするためにはフライボール革命理論のようにアッパースイングの方がいいのではないかと説明しています。
ダウンスイングではインパクト後のバットは下に向かうため、大きなフォロースルーは期待できません。
しかしアッパースイングでは、インパクト後にバットを顔の横のあたりまで振り上げるため、フォロースルーが大きくなります。
パワーがないバッターにアッパースイングはなかなか難しいですが、飛距離を出すためにはアッパースイングまで行かなくてもレベルスイングにはする必要があるのでしょう。
さらにここでは言及していませんが、宮川理論では手首を意識的には返さないこととしています。
インパクトまでは腕とバットは90度くらい、つまり手首は曲がった状態ですが、インパクトからフォロースルーにかけてはスイングの勢いを使って無意識でも腕とバットは180度くらい、つまり手首が伸びた状態になります。
宮川理論ではインパクト後に自然に腕とバットが直線になり、そのまま体に巻き付くようにフィニッシュする形でスイングしていきます。
ミートポイントを前にすべきか?
動画の中で振幅を大きくするために前で捉えるということにも言及しています。
これは一昔前に日本で主流だった考え方であり、最近の考え方とは異なるものです。
最近ではバットコントロールをしやすくするために、手元で捉える方がよいとされています。
手元で捉えた上で、後ろの手でパンチするように押し返します。
硬式の速球に対してはフィジカルの強さが求められますが、軟式や、硬式でも120km程度までなら腕力が強くなくても実践できます。
前で捉えると腕が伸びるため打球に力感が生じますが、手元で変化するボールへの対応が難しくなります。
しかし、前側の肘を上手く抜くことでスペースを作ればインコースでも手元で捉えることが可能になります。
鞭のような使い方をしたまま肘抜きができれば、打率と飛距離の両方をアップさせられます。