ワレを作り、タイミングを合わせて強い打球を打つ
バッティングにおいてワレができていないとタイミングを取ることが難しくなります。
いきなり今までのスイングを変えることは大変ですが、ここではワレに特化した習得法が紹介されています。
(トクサンTV 2017年4月26日より)
ワレとは?
ワレとは上半身と下半身が逆の動きをすることによって捻転差を作り出すことを指します。
その捻転差を解消するための戻る動きが加わることで、スイングスピードが一段とアップし、飛距離アップにつながります。
ワレがないと…
長打はいらないからワレを作る必要はないかというと、そういうわけにはいきません。
ワレがないと間を作ることができず、緩急を使った攻めには対応できなくなります。
上半身と下半身の動きに差があるため、下半身が回転しても上半身はまだ回転を始めないという状態を作ることができ、速い球に合わせながら遅い球に対応するということが可能になります。
そのため、変化球がない小学生の段階ではワレの概念は無いのかもしれませんが、そのまま中学生以上のカテゴリーに進んでしまうと変化球対応が難しくなります。
ワレがフォームの中で作られるようになると上半身と下半身の動きが分かれるため、タイミングを崩されても下半身と上半身の2段階で調整することが出来るようになります。
そのため変化球でタイミングを崩された際でも強いスイングをしたり、ボールになるとスイング途中に判断した際にスイングを途中で止めることが可能になります。
ワレができていないと上半身と下半身が一体化してしまい、スイングを始めると途中で止めにくくなります。
一方ワレができていると上半身と下半身の動きが分かれているため、下半身に連動するように上半身が遅れて動くことになります。
この時間差を使って上半身を途中で止め、ボールを見送ったり、タイミングを遅らせたりできるようになるのです。
捻転差が生じるため、タイミングや見送りだけでなく、強い打球を生み出すことに対しても有効です。
ワレをマスターするための基礎練習
まず両足を揃えて立ち、その状態でバットを構えます。
そして踏み込み足は投手寄りにステップし、バットは捕手寄りにトップを作ります。
この状態がワレです。
下半身と上半身が逆方向に動いているため、ここからスイングを止めることは容易ですし、スイングする場合は捻転差の戻りの力が働くため、より強いスイングをすることができます。
まずはこの動きをマスターして普通のスイングに落とし込んでいきましょう。
後ろの足が流れないようにする
(2020年7月4日 ミノルマンチャンネルより)
せっかくワレを作っても、後ろ足の股関節にしっかりタメを作れずに投手側に後ろ足が流れてしまうとエネルギーを十分に生かし切れません。
踏み込み足が着地するまで軸足は垂直に立ったままくらいのイメージで我慢しましょう。
下記動画でも踏み込む際に軸足が緩まないようにと言及しています。
(2020年8月11日 ミノルマンチャンネルより)
脚のトップを作る
(2020年11月14日 ミノルマンチャンネルより)
ワレを作る際に腕と踏み込み足を逆方向に動かすことに注目がいってしまい、軸足への意識が低いと軸足が流れてしまうと述べましたが、軸足もトップを作る意識を持つとそれを予防できます。
軸足側の股関節に体重を乗せ、踏み込み足がステップしても軸足はぎりぎりまで動かさない意識を持ってスイングしましょう。