逆方向への強い打球を打つには体で壁を作る
一般的に逆方向への打球は引っ張るよりも飛距離が出ません。
スイングスピードが最大になる前に、ポイントを手前にして捉えるからです。
しかし、それ以外にも要因があります。
壁を作る
スタントン選手はクローズドスタンスのため、元々体全体を壁にして流し打ちでも強い打球を打ちやすい構えをしています。
クローズドスタンスにすることで通常の打ち方よりも壁を手元に近い位置に作ることができるため、ポイントを手前にした流し打ちでも強い打球が飛ぶようになります。
軸足回転を抑える
この動画では軸足回転を抑えて打っています。
軸足で回転するとスイングスピードは上がりますが、軸足側で衝撃を受け止めて押し返す力は大きくなりません。
回転を抑えることで、体全体でボールを押し返す力が大きくなり、飛距離が伸びていると考えられます。
そして、軸足回転を抑えることで不足するエネルギーをスエー(横移動)で補っています。
この動きは重心がぶれるため、バッティングにおいてはあまり望ましくないものです。
ほとんどのバッターがスエーをしていますが、あまり大きな動きにならないようにするものです。
しかし、逆方向という本来のバッティングと異なる動きの中であれば有用なようです。
軸足回転しないと腰も回らないため、引っ張りの強い打球を打つことは難しくなります。
左右に打ち分ける場合は軸足の使い方も使い分けできるようにする必要があるでしょう。
注意点
この打ち方は特殊で、バッティングの基礎ができていない方には副作用が強いと思われます。
センター返しが問題なく出来るようになってから取り組みましょう。
(2018年6月5日 レジースミスベースボールジャパンより)